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謎の女

  • 執筆者の写真: Sunao Hiyama
    Sunao Hiyama
  • 2019年3月3日
  • 読了時間: 1分

金曜日の朝

親しげに話しかけてきた

あの女は誰だ

玄関で 体をかがめて 座りこみ

青白い顔で ぼんやりと 開いたドアの外を見ている

勝手に上がり込んできたと思えば

大きな包丁を右手に持ち

子供がそれにじゃれつき

私は悲鳴をあげる

あの女は誰だ

私に似ている


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それは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...

 
 
 
逃れ

ひとりで生きられる力が欲しい 腕がぞくりと震えて 自分の輪郭がまた見えなくなる 一口の熱い水に 引き戻される ひとときの自分 ひとりで生きられる強さが欲しい

 
 
 
風のはなし

オレンジ色の日差し あなたとの日 静かな日 触れる手は 柔らかく優しい 風が吹いて 暗い木が揺れた 私がどこか、遠い世界を見ていた横で あなたはそれを、恐ろしいと言った

 
 
 

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